ニキビの種類を知ろう
一言に「ニキビ」と言っても、その種類は様々です。
たとえば、白くぷつっと出来ているニキビは白ニキビと呼ばれています。
毛嚢孔の周囲にある角質、これが増殖してしまったために、本来、外に出るべき皮脂が出られなくなっている状態です。
皮脂は出口がなくなったため、排泄されずに残ります。
こうして、毛穴が塞がれたまま、皮脂が詰まっているものが白ニキビです。
これを予防するには、詰まった毛穴の汚れを取ることが大切です。
毛穴シートや、毛穴パック、またスチームなどでのマッサージも有効です。
毛穴に汚れを残さないよう、毎日の洗顔も当たり前のことですが、実は大切なことなのです。
また、黒ニキビというものもあります。
これは、皮脂が内側に留まってしまう白ニキビと違って、毛穴は完全にふさがれているわけではなく、少し開いている状態です。
皮脂が少しだけ外に出て、それに汚れが付着すると黒ニキビになります。
また、皮脂が空気に触れることで酸化すると黒っぽく見えます。
これらが黒ニキビと呼ばれています。
黒ニキビも皮脂が完全に外に排出されずに起こるトラブルですから、対処法としては、洗顔をきちんとして、肌を清潔にすることが大切です。
赤ニキビと呼ばれるタイプもあります。
これは、毛穴が完全に閉じて塞がれた状態になると起こる肌トラブルです。
このニキビは、皮膚の下にある真皮という最も深い部分で起こるトラブルです。
そこが化膿していたり、炎症していたりすることによって出てきてしまうニキビです。
化膿や炎症は細菌によって起こるのですが、別に外から細菌がやってきたわけではありません。
赤ニキビを引き起こす細菌は、実は皮膚に常在する菌なのです。
この菌は脂肪を栄養分として生きています。
そして、外の空気が苦手なのです。
ですから、毛穴が詰まると、この菌は外気に触れなくなります。
そして、皮脂が詰まると、栄養分をどんどん取れることになりますので、菌は繁殖します。
嫌いな外気はなくなるし、大好きな皮脂は沢山あり、菌にとって絶好の環境となるわけです。
この菌が増殖すると、肌に炎症が現れ、化膿を起こして、赤ニキビが出てきてしまいます。
さて、ニキビにはまだ他にも黄ニキビというものもあります。
赤ニキビのように、毛穴がすべて塞がれてしまい、真皮において炎症や化膿が起こることが原因となり、皮脂が外に出ず二次感染するケースです。
簡単に言えば、毛穴の中で、皮脂を栄養とする細菌によって肌が炎症しているトラブルです。
白ニキビが黒ニキビになり、それが赤ニキビになるまで進み、更に悪化したものが黄ニキビと言われています。
と言うことは必然的に、ニキビとしては、最も悪いニキビとなりますよね。
ですから、ニキビが治ったとしてもその後も悩みが続くことになります。
所謂、ニキビ跡です。
肌がでこぼこしたまま、大人になっても治らないのです。
黄ニキビはきちんと治療しないと、後々、後悔することになります。
市販の薬で治そうと思わず、病院で診てもらったほうが良いでしょう。
黄ニキビになってしまったら、それはニキビの中でも重症だと言うことを認識しておきましょう。